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カバラ数秘術を少し解析してみる

さっきラジオを聞いてたら,生年月日を元にした占いで,年と月と日を足して11種類の数字を出し,それに基づいて性格を決定するカバラ数秘術と言う物があると知って,こう言う占いと計算を混ぜた物は発明者も考慮してない変な偏りが出ると思ったので,試しに表計算ソフトで確かめてみました.

計算方法としては,例えば1981/12/03が誕生日の場合,1+9+8+1=19 → 1+9=10 → 1+0=1として年を一桁にし,月と日も1+2=3,3=3と一桁にし,それを足して出た一桁の数字の7が,その人の誕生数となります.計算式の途中や結果で11や22が出たらその後は1桁にしないらしいので,必然的に11が他より少し,22が更に珍しい誕生数となります.0年0月0日生まれの人は存在しないため,結果は1〜9,11,22の11種類となります.

で,多分,この占いを考えた人は,1〜9は大体同じくらいの確率で,22は一番低い確率で出て来るだろうと大雑把に考えているかと思います.22の人は天才と書いてあるサイトもありました.まぁ,大体その通りなんだけど,実際のところ,西暦の千の位は今小学生以下の人は2,他は存命の人なら1だし,35月や92月などは存在しないので,偏りはそれなりにあるっぽいです.試しに自分の生まれた年の1981年の誕生数を全て出し,分布を調べてみました.



上記の表の,上の方の青枠の中が,1981年1月1日〜12月31日までの365種類の誕生数の分布になります.下の方が1日1行で計算している表で,365行あります.「1981」と聞いて気付いた方も居るかも知れませんが,誕生数が22の人はこの年に存在しません.他の年なら大体10〜20種類くらい居ました.試しに1982年の3月31日まで範囲を広げても,22の人は0人でした.つまり,この占いの中の人曰く,『お前の学年に天才は絶対に居ない.分かったか!』と言う事らしいです.

あともう一つ,誕生数2の人が極端に少ないと言う大きな偏りがあります.これも他の年代には無い偏りです.この数字の性格は,解説サイトによっても違うけど,「平和的で思いやりを持つ人」と言うところもありました.つまり,自分の年の生まれは,争いがとても起き易く,それを止める優れた指導者は居ない,と言った感じでしょうか.自分は占いと言うのは割りと当り障りのない事を言う物だと思ってたので,ここまで踏んだり蹴ったりなのは逆に面白かったです.